『海のはじまり』第3話

もう津野と弥生しか目がいかない、というかこの二人の気持ちの描き方だけを追いかけ続けている感じ。

この脚本家は登場人物に対してあまり愛情を持たずに書いている感じがするので、自分が好きな人物を見ていくしか無いという事態になってくる。

津野なんかもう頭おかしくなってるし、陰キャで意地の悪さがエスカレート気味。

弥生も海ちゃんにハンカチを渡そうとするシーンの切なさ、そしてLINEの返信を書いてる時に夏にひとりで行くと言われる悲しさを含めて、徹底的に外野キャラとして苦しませていく。

他の人物描写に関しても、弥生「楽しかったです」夏「楽しかったね×2」とか母子手帳読まないとか、夏の配慮のなさを描き、水季母なんか顕著で「うどん嫌い?」「あの子、私やれますって顔してた」「子供産んだことないでしょ」「(夏は)海ちゃんおいて帰っちゃったよ」と、気配りの乏しい言葉をこれでもかと書いていき、敢えてなんだろうけどほんと底意地悪く書き続ける。

でもさすがに津野はこのままでは無いだろうし、弥生もこれで夏や海と別れていくだけじゃ終わらないだろうし、もう少しこの二人の動向には注目し続けるしかない。

しかし一方でTVerのスピンオフドラマは良かった。

本編ではなかなか泣きどころがないけど、この『兄とのはじまり』は丁寧に家族のバックグラウンドを描くことで感動を呼ぶ。子役もいい。

とても同じ脚本家が書いたとは思えない良作だったのが救い。

しかし、本編予告編で、外野の弥生の思いを徹底的に悲哀に陥れた恐ろしい悲劇がなかなかハードコア。

 

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