要所要所で出てくるコメディ要素が面白く普通に声を出して笑ってしまった。
これは原作というよりも、脚本、演出がうまいのだと思うし、この第3話は今までの2話とは異なり、脚本山下すばる、演出井村太一という方々が担当しているからこそだと思う。この二人の回はこれからも注目していきたいと思わせるエピソードだった。
ただ亡くなった妻の一周忌を妻の実家で行うのはちょっとよく分からなかったが、こちらとしては義母役の奥貫薫さんを見ることが出来たので、それはそれで良かった。ただ他にも楠見の親が不在等、どこかしっくりこない部分があったのも確か。
楠見はその義母との確執があったものの「息子」として解決の方向に進んでいるが、西園寺は実父とのあいだにかなり強い気持ちのぶつかり合いが存在する。メロン事案で一時的に解消した感じだが、根本的な何かは埋められないままだと思う。
この親子のギスギスした部分は、最後には必ず解決していくのが常なので、見ている者はそのいざこざに付き合わされていくことになる。そこが少し辛い。
この回では楠見の妻が病死だったと明かされたのだけど、楠見は妻瑠衣のことがこれからも忘れられないだろうし、今後西園寺さんと結ばれることはないような気がしている。
現実だと再婚に向かって動き出すのは普通だと思うのだけど、妻が亡くなっているドラマだとなかなか難しい。
となると、まずはカズト横井と付き合い始めて、でも私はやっぱり偽家族を進化させた家族の新形態にしたい!それこそ多様性!となるか、楠見がまた海外赴任となってしまうか。
いずれにしても、今期のドラマの中では、心がえぐり取られない良質なドラマなので、次も楽しみでならない。