居酒屋「谷ツ田」移転
地元飲み仲間M氏(以下、M氏)「どもお疲れさまでーす」
ロケットボーイみや(以下、みや)「おつかれー」
M氏「我々の一人飲みの聖地、隠れ家・居酒屋『谷ツ田』が閉店しちゃいましたね。これからどの居酒屋に通えばいいのか途方にくれてますよ」
みや「そうだよね。馴染みの居酒屋が閉店して、他の街に移転するなんて、僕にとって初めての経験だから確かに困惑してる」
M氏「みんなに愛される良い店でしたもんね」
居酒屋三原則
みや「僕は、居酒屋の三原則って『いい酒』『いい人』『いい肴』だと思ってるんだよね。最初『谷ツ田』に一人で入った時に、地元の居酒屋としては、日本酒の種類の多さには驚いたかな。15銘柄ぐらいは置いてあったし、十四代、黒龍、義侠、金澤屋、東一、駿、麓井、がいつ行っても飲める安心感がそこにあったんだよね」
M氏「私も一時期『駿』にハマりまして、無理言って一升瓶でキープさせてもらいました。『いい酒』は重要ですよね」
みや「あとやっぱり、吟醸酒こだわらないで、普通酒、燗酒用の酒も常備してあったし、料理によって、いろいろな酒が楽しめるのもよかったよね。日本酒って、数を揃えればいいってもんでもなくて、店主が自分で試飲して納得いく品揃えであるのが大切なんだよ」
M氏「それに、焼酎やウイスキーのボトルキープが出来たのも財布に優しかったですもんね。あとツマミも、今日はどんな"おすすめメニュー"があるのかが毎回楽しみだったし、刺身のちょいちょい盛り980円は必ず頼んでましたよ。他のツマミも100円からありますし、高くても430円でしたからね。『いい肴』も大切です」
店長の人柄
みや「そして『いい人』、これはもう店長の谷ツ田さんの人柄が素晴らしくて、だからこそみんな通い続けてきたんだよね。こんなにバイトに好かれてる店長って僕は見たこと無いよ。普通、店長ってバイト陣からはボロクソ言われるもんだろ」
M氏「自分たちが気を遣うこともなかったですし、ほんと居酒屋って店長や店主の人柄なんですね。どんなにいい店でも、店主の人柄ひとつで二度と行かない店とか多いですもんね」
みや「あと、居酒屋のいいところって、誰にも煩わされずに酒と肴に集中できることだよね。谷ツ田は群衆の中の孤独も実現できる雰囲気だったから、まあ居心地はよかったよね」
M氏「お店の雰囲気も居抜きだったとはいえ、内装を含めてひとり呑みにはピッタリでした」
みや「ひとり呑みってさ、何もしなくていいこと、これが一番だよね。ただ次の酒と、次の肴のことだけを考える。そういうもんだよ。とにかくなんか喋って盛り上げないと暗い、って言われる今の風潮は絶対におかしいよ。だって会社で散々上司や部下と喋ってるんだもん、居酒屋に来てまで喋りたくないよ、僕は」
一人論
M氏「確かに一人で飲んで食べるツマミって美味しいですもんね」
みや「おっ、わかってるね。そうなんだよ、ツマミはみんなで食べるより、一人で食べた方が美味しいと僕は思うんだよね。喋りながら食べてたら料理に集中出来ないし、喋りながら食べないこと!って昔、親に怒られたと思うんだけどなーw それにツマミのシェアはホント気を遣う。最後の1つ残る問題は常にある」
M氏「でも、一人で食べた方が美味しいというのは、なかなか同意されないような気もしますけどね」
みや「そうなのかなー。居酒屋なんて手酌でじゃこピーマンつまみながら、夕刊か文春を、徹底的にすみずみまで読む。そして酒と肴。これだよね、やっぱり。雑誌のNumberなんかもでもいい。全部読む。で、たまに店主と一言二言」
M氏「無理して仲間に合わせても、なんか疲れますからね」
みや「でもさ、みんなと一緒に食事すると美味しい!みんなで遊びに行った方が楽しい!みんなと一緒、みんなと一緒!ってどういうことなんだろうね。僕にはまったく理解できない。でも知らない人と話すのはそんなに嫌いじゃないけど・・・」
M氏「適度に話し相手は欲しいんですね、なんとなくわかります」
みや「フジロックに一人で行ったりすると、なんか食べる時だけは少し寂しさ感じるけどさー(汗)まぁ、一人飲みならサクッと自分の意志で帰れるしね」
M氏「一人フジロックですか・・・上級者すぎ・・・あれ?『谷ツ田』さんの話だったと思うんですが、どっから『一人大好き論』の話になったんでしたっけ」
みや「ん?また読者さん、失ったかな・・・・・・・・マスターすいません、お会計で」
こちらからは、以上になります。
参考(シリーズ「居酒屋にて」)
居酒屋にて。ブログ毎日更新2ヶ月が過ぎ・・・ - Rocketboy Digital
居酒屋にて、当ブログの方向性についての議論 - Rocketboy Digital