竹鶴21年
先日バーで竹鶴の21年が1100円との事でしたので迷わず注文しました。
「日本人に美味しいウイスキーを飲んで欲しい」という想いを胸に生涯をかけてウイスキー製造に邁進したニッカウヰスキーの創業者竹鶴政孝氏。そしてその努力を陰ひなたで支え続けた妻・リタ氏。二人のひたむきな情熱と愛は時を越えて私たちの胸に感動を刻みました。
原材料に大麦麦芽のみを使って、樽で熟成させた原酒ををモルトウイスキーと呼びますが、この「竹鶴21年」は熟成のピークに達した21年以上の樽原酒らを混ぜ合わせて作られています。この絶妙で繊細なブレンディングの技はまさしく創業者「竹鶴」の名を冠するに相応しい逸品だと思います。やはりここはストレートで飲み、竹鶴政孝氏の情熱に思いを馳せるのです。
バーでボトルを撮る
そしてバーでウイスキーのボトルを撮りたくなるのですが、大抵赤味がかった感じの出来になります。ホワイトバランスをオートにすると結構こんな感じになりますよね▼(下の画像)非常にありがちですし、これはこれで暖かくぬくもりもありますが、ちょっと違うかなという気もします。
人間の眼は太陽光でも曇りの時でも薄慕でも夕やけでも、そして電球でも蛍光灯でも、どんな光が当たっても光自体は無色透明ですし、光の種類によって物に色が着いていても白は白という感じ方をします。ただデジタルカメラのセンサーは光の色の違いをそのまま反映するため光の種類によって画像に色が着きます。この余計な色の事を「色かぶり」と呼びますが、それを自動調整してくれるのが、ホワイトバランスの中のオートという機能です(AWB)。
なのでここはホワイトバランスの設定を自ら変えて、白熱灯(白熱電球)にしたり、自分で色温度を指定したり、カメラに「この光源下ではこれが白だ!」と手動で覚えさせたりと、色々なやり方がありますが、バーや居酒屋での撮影なんて、私は結構酔っぱらっていますので「色温度を3000k(ケルビン)で撮影する(現像する)」に決めています。大抵のデジカメではホワイトバランスの色温度を自分で設定できますし、カメラ内現像でサクッと後から設定しても構いません。
まず色温度を3000kにするだけでこんな感じになります▼
今回はRICOH GRでカメラ内現像という機能を使いRAWから現像していますが、最初っからホワイトバランス3000kで撮影しても全然構いません。あとGRには画像設定という彩度、コントラスト、シャープネス、周辺減光を調節できる機能がありますが、私はほぼ「ビビッド」というコントラスト/シャープネス/彩度が「スタンダード」より高いモードで撮影しているのでこんな濃い目の色になりますが、これを「スタンダード」にするとこうなります▼(下の画像)
私としてはあまり面白くない画になるため画像設定のスタンダードはあまり使いませんが、まぁごくごく普通になります。色温度は3000kのままです。
GRのエフェクトを使う
そしてやっぱりエフェクトを使いたくなりますが、GRでエフェクトを使うと画像設定は無効になります。まずはいつものポジフィルム調ですが、基本的に彩度が高いため、ここでは彩度5/コントラスト5/シャープネス8でこんな感じの落ち着いた安定の仕上がりになります(色温度は以下すべて3000k)▼ ポジフィルム調...好きです。
ここでクロスプロセスに流れていくのがいつもの事ですが、ベーシック/彩度5/コントラスト7/シャープネス7でこんな感じになりました▼ なんか今一つかなー。
そして定番のブリーチバイパスをかけたくなるのもいつもの事です。基本的に彩度が低くて、コントラストが高いのがこの「銀のこし(ブリーチバイパス)」なのですが、彩度8/コントラスト8/シャープネス7でこんな感じに仕上がりました▼(下の画像)
色温度3000k
ということで、ホワイトバランスの話がどっかにいっちゃいましたが、バーや居酒屋での撮影で、赤味がかったり黄色味が強かったりした時は、私は迷わず3000ケルビン。酔いも特にまわっていなかったら、3200~2800ケルビンぐらいで調整します。
「要は白熱灯や白熱電球があるんだから、それでいいんだろ」と言われれば「ハイ...スイマセン」いう感じなのですが、いや...なんとなく3000kが基本でそこから調整していくのが丁度いい感じなのです。3000kって覚えやすいですし(結局ココ!)。
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