最近、付き合っている二人が別れるときって、会ってしっかりと話をしてから別れるのだろうか。やはりメールやLINEであっさりと別れてしまうのだろうか。
別れ話の時に飲む酒
会ってから別れ話を切り出すときには、蒸留酒か日本酒でも辛口の酒を飲みながら切り出したい。
蒸留酒とは、焼酎、ウィスキー、ラム酒等、原料を発酵させた後に、蒸留してつくる酒をいう。蒸留酒はアルコール度数が高いこともあるが、ある程度飲んでも比較的シャキッとしていられる。いや酔わないということは無いのだが、自分を見失わない、背筋を伸ばして飲める、よって別れ話を真剣にできるのだ。
醸造酒の日本酒でも「超辛口」と謳われている酒は背筋がピンと伸びる。だらだらと酔えない雰囲気がそこにある。代表的なのは乾坤一(けんこんいち)みたいな本当の辛口の酒。今の世の中、辛口、辛口とみんな適当に口にするが、本当の辛口の酒というのは、かなりガツンときて重い酒なのだ。なんだか酔えない酒、でも美味しい酒、だから別れ話が真剣にできる。
口説くときに飲む酒
逆に日本酒でも旨口(うまくち)の酒は、別れ話には似合わない。なんかもう気持ちよく酔っ払っていくのだ。代表的な酒はもちろん「寫楽」や「風が吹く」みたいな旨口の酒。もし相手も日本酒好きであれば、一緒に飲みながら、だらだらと気持ちよく酔っ払っていきたい。そして美味しい酒を二人で共有し合いながら口説いていこう。
あとは燗酒も気持ちよく酔えるのでお勧めだ。この「遊穂」という酒は、20BY(平成20酒造年)ということもあり、一度熱めに燗して、その温度が下がっていく燗冷ましの課程が特に旨い。もちろん常温でも旨いので、熱燗が冷めていく時間でじっくりと口説ける。酒造年度が BY で記載している酒があったら主人と相談して、いつもはぬる燗でも、是非熱燗で試して欲しい。