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【酒】お通しにこそ、その居酒屋の個性がでる

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 初めての居酒屋の暖簾をくぐって、途中で、あれっ?失敗したかな?と思う瞬間があります。それはどんな時だろうな・・・と考えてみますと・・・。

 おしぼりが出ないとか、最初の飲み物のオーダーに来てくれないとか、そういういつものルーチン的な行動が削がれると、なんとなく不機嫌になることは確かにあります。でもそれくらいならバイトがたまたま気がつかなかった、ということもありますので、この店は失敗だったとまでは思わない感じです。

 まずは瓶ビールをたのんで、お通しがでで、とりあえず一人でお疲れさまの乾杯。そしてお通しをつまみながら品書きを眺める。んん?もしかして「お通し」でなんとなく僕は「あれ?この店、もしかしたら失敗だったか・・」と思うことが多いのかもしれません。

 「お通し」というのは品書きを眺めて、何を注文するかを考える時の肴。そして注文した肴が届くまでの、しのぎ。このお通しのセンスで、かなり期待が膨らむ場合と、いきなりガッカリする場合があるような気がします。季節を感じさせるものや、丁寧な仕事が感じられると、とても嬉しいのです。やはり主人や板長さんのセンス次第なのでしょうが、もろ昨日の残り物感ビンビンだと少し興醒めになるような気がします。というかなってます。

 太田和彦さんが「居酒屋の流儀」という著作の中で、好みのお通しを語っておられますが、

  • ジャコと大根おろし
  • ダシ昆布の残りを酒醤油でサッと煮たもの
  • おいしいきゅうりぬか漬5切れ
  • 若布(わかめ)とミョーガの三杯酢
  • 浅蜊(あさり)と針ショーガの煮びたし

これはちょっと想像もつかないのですが、素晴らしいということだけは伝わってきます。

 ただどんなお店でもお通しに入念な手間をかけよ、という訳ではなくて、海苔だけ、柿の種だけ、ナッツだけという店もあります。でもちょっと気になっていた居酒屋に一人で入って、そこのお通しに魂や愛が入っていないようだと、なかなか立ち直れない自分がいるんですよね。単なる私のわがままなんですけど・・・。

 そう言えば「お通し」のことを「突き出し」とも言いますよね。この突き出しの意味がはっきりしないのですが、動詞は「突き出す」、つまり客の好みを聞くことなく出すことを、相撲の突き出しとかけて言うようになった・・・としか思えません。まあ私の地元では普通にお通しと呼ばれているので問題ありませんが・・・(特にオチのない〆 汗)


以上です。


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