枯山水
水を使わずに、石と砂で水のあるの風景を表現する庭園様式を「枯山水(かれさんすい)」と呼びます。白い砂や小石を敷いて水面に見立てることが多く、抽象的な世界が表現されています。先日石庭(方丈庭園)で有名な京都の龍安寺(りょうあんじ)を訪れました。
龍安寺の石庭
方丈庭園いわゆる「龍安寺の石庭」です。幅22メートル、奥行10メートルの敷地に白い砂を敷き詰め、ほうきめ【箒目】を付けて、15個の石を5か所に点在させています。
15個の石ですが、庭をどこから眺めても、必ず1個は他の石に隠れて見えないよう設計されているようで、15という数字が「完全」を意味することから、世界の「不完全さ」を表していると言われています。
ただ実は15個見える場所があったり、そもそもこの面積の庭に15個の石を置けば、そりゃ1つぐらいは見えなくなるでしょ、という意見もあるようです(笑)
基本的に石庭はこの位置から撮影するのが定番だと思いますが、ここからだ石の数は14個なのでしょうか・・・よくわかりません。ここはモノクロでも撮影したくなります。ピクチャースタイルをモノクロにして撮影しただけですが、なんとなく「水を感じさせるために、水を使わない」という設計思想にモノクロがマッチするような気がします。