Rocketboy Digital

お酒とカメラと音楽が好きです

知り合いに会わない居酒屋で一人飲み

誰にも会わない場所

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 馴染みの居酒屋やバーが多くなればなるほど、知り合いに会う確率も高くなります。誰かいるかな、誰か来るかな…と思って暖簾をくぐる事も少なく無いものの、今日は誰にも会わずに一人で飲みたい時もありますよね。そういう時のために酒飲みは知り合いに会わない場所、知り合いが来ない場所を必ず一軒は抑えているものです。

 そんなある日、ここなら今日は知り合いには合わないだろうという店に入りました。するとご主人お一人で客がいないという正に理想郷。うんうん...お店にとっては賑わって欲しいのでしょうが、今の自分の気分にはぴったりな感じです。そしてまずは埼玉は南陽醸造の酒「花陽浴(はなあび)」を注文します。


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 お通しは煮卵と鶏手羽元のさっぱり煮…という感じかな。ここのお通しは少しこだわった"何か"を出してくれるのがとても楽しみ。お店はご夫婦で切り盛りされており、地元に根付いた"つくね"メインの焼き鳥屋。日曜日も営業されています。最近は日本酒も4〜5種類置いてあり、焼酎はボトルキープできるのがいいですよね。

ボッチと酒

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 基本的に僕は一人で行動することが多く、いわゆる「ボッチ」な生活に慣れているので、酒を飲む時も一人で全然構わないのです。そもそも写真が趣味だと何十分、何時間と一箇所にとどまって撮影する訳で、団体行動だと気を遣って仕方がないですし、誰にも気を遣う必要のない一人の方が気楽なんですよね。数年前一人フジロックも経験しており、さすがに雨の日のテントの設営と食事は少し寂しくて泣きそうになりましたが(笑)自由気ままな一人が(楽しいかどうかは別にして)気楽であることに間違いはありません。

 ただ世の中には不思議と一人では行動できない方も多いらしく、常に仲間や連れと一緒に行動することを求めて、それを"楽しい楽しい"という感情表現で顕し、やっぱり学生時代からずっとリア充世界に生きてきた方々なのかな〜なんて考えたりもします。確かにワイワイできるその場は楽しいのかもしれないけど、ふと我に返って家路につく帰り途や最後部屋で一人になる時って一層寂しくならないのでしょうか。

 この時はお店に僕一人だったのでご主人とタイミング・タイミングでお話しながら、ゆったりと自分のペースで飲むことが出来ました。


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 おすすめメニューで初めて見る"アジの酢じめ"。酢じめとは傷みやすい魚を長い間美味しく食べるため、先人たちの知恵から生まれた手法。あじは三枚におろしたら、まず塩で身をしめるのが大切で、そこで余分な水気や臭みも抜けていきます。


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 鳥の皮。いつ食べても旨いのです。カメラはOLYMPUS OM-D E-M5、レンズはOLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro。E-M5はE-M5 Mark IIが出てしまったのでもう完全に終わってるカメラですが、普段使いのカメラとして気軽に使ってます。今なら中古もかなり安い。レンズはLUMIX G 20mm F1.7 ASPH H-H020が付けっぱなしで、あとはこの60mmマクロを持って出かけることがほとんどです。


ただ60mm Macroは少し細長すぎるので全体的なバランスは今ひとつですし、居酒屋での撮影だとRICOH GRと比べるとかなり威圧感が出てくるため、馴染みの店以外はあまり使用しません。


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 月見つくね。必ず注文します。

 よく岡田斗司夫氏がリア充の定義の話をされてますが、リア充とはこの世の中にある楽しいものをためらいなく受け入れることができ、それを前提なしに楽しめる資質、というのは確かに「そうそう」と思う時があります。そしてその楽しいことに対して仲間と一緒に無条件で楽しめるのがリア充なのでしょうね。

 僕はもちろん非リアの枠組みの中なので、楽しそうなことに参加するためには何か資格がいるというふうに感じて、それが自分の中に足りないと思ったり、今回はあるからいけると思ったりする、という非リア(非モテ)の定義にも妙に納得します。なので僕なんかはこの世の中の楽しさを満喫するような生き方をみんなと一緒にはできないので(笑)誰にも会いたくない一人飲みなんかに固執する時があるのでしょう。話の展開に若干無理があるような気がしてきましたーすいません!


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 今は「蔵の師魂」をキープしています。結局この日は私一人だけで、他のお客はいらっしゃいませんでした。一人で飲みたいとはいえ、ここまでの独りは想定していませんでした。でも心地よかったです(笑)