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【酒】居酒屋での一人飲みは群衆の中の孤独を愉しむもの

鶯谷「鍵屋」のしきたり

 鶯谷の裏通りの一軒家に鍵屋という居酒屋があります。創業は安政三年酒小売商から始まり戦後居酒屋になったようです。今の建物は大正時代のもので、昔ながらの雰囲気が今でも残っている東京を代表する居酒屋です。酒はビールか日本酒のみ。日本酒も櫻正宗、菊正宗、大関のみ。

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 この鍵屋は女性だけの入店は断られます。女性のひとり飲みはもちろん、女性だけのグループは入店することが出来ません。女性客は必ず男性同伴での来店が決まりになっているので、大将や女将、店員が丁寧に説明されている姿をよくみます。理由は明確にはお聞きしたことはないのですが、私はその決まりごとから生まれてくる居酒屋の雰囲気がとても好きです。


女性とふたりで飲むとき

 私は男ですので、女性とサシで飲むのはもちろん大歓迎ですから、もしそのような機会があれば、鍵屋みたいな昔ながらの居酒屋は必ず避けるようにしています。男のひとり飲みが多い酒場に敢えて女性と行く必要なんて絶対にありません。

 男のひとり飲みの隣にカップルが座った時って自分もなんとなく気を遣いますし、キャッキャした会話が異様に耳に入ってきます。おそらく向こうも、おっさんのひとり飲みの横なんかには座りたくないでしょうし、どう考えても男女のふたり飲みがふさわしい店に行けばいいことです。

居酒屋に行く理由

 基本的に男の呑兵衛は同じ店にひとりで行きます。多くても数軒のローテ。でも女性はやはり色々なお店に行きたいのでしょうね。先日も家内に「あそこ行こうか」と誘ったら「そこ、この間行ったよね」とか言われて、やっぱり女性はより良い場所を求めて探し求めるんだなーと感じました。

 実際カップルやグループは食べログとかをチェックして店に訪問するんでしょうから、カウンターがあって男のおっさんの一人飲みがいるような居酒屋に、「どうしても」行きたいのであれば、テーブル席を予約して欲しいなー、というのが本音です。

 それと居酒屋は酒を飲む場所ですから、もしお酒が飲めない人がいるのであれば、居酒屋ではなくて割烹、日本料理屋、寿司屋、蕎麦屋なんかの方が、お店の人もお客も楽しくすごせます。居酒屋は酒を飲むところです。

女性のひとり飲み

 では女性のひとり飲みは・・・というと、男のひとり飲みでカウンターがほぼ埋まっている時に女性のひとり飲みの方が座ると、男全員がチラっと見て、あとは見て見ぬふり。僕はなんとなく、くつろいで飲んでいたのが一瞬にして緊張します・・・それだけです(笑)

 基本的に嬉しい、いや緊張する、でも嬉しい、でも今までとは雰囲気が変わっちゃう、でも嬉しい、でも主人と喋りすぎ、でも・・・・・という、あまりよく説明できない感じです。

群衆の中の孤独

 女性もひとり飲みができる居酒屋、バル、立ち飲みなんかがあれば、いいですよね。酒をきれいに飲む女性はとってもカッコいいと思いますし、特に芋焼酎のロックやウイスキーを飲む女性はステキです(私個人の趣味)。

 ただ1つ、男のひとり飲みは、群衆の中の孤独を愉しんでいる時が多いので、そこだけ理解してもらえると嬉しいです。


 以上です。



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