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Rocketboy Digital

お酒とカメラと音楽が好きです

そして僕は樹皮を撮る。人間いつかは孤独になるのだから。

春は桜、秋は紅葉

 カメラを趣味にしている人達にとって、春と秋のテンションはかなり高い。毎週末の撮影が楽しみで仕方ないのである。それは言うまでもなく、春は「サクラ」、秋は「紅葉」である。みんなそれを撮る。もちろん僕も撮る。

 特に僕はサクラに関してはこれでもか、というくらい撮る。今年の春も何千枚撮ったか分からないが、とにかく人生において、サクラが咲くのをあと何回見ることができるのだろうか・・・と考えると、無性にシャッターを切りたくなるのだ。

 サクラを撮る時はなるべくオフクロを連れて行く。70過ぎのオフクロこそ、あと何回サクラを見ることができるのだろうかと考えると少し悲しくなる。でも樹齢400年級のしだれ桜が毎年しっかりと花を咲かせる姿は実にカッコイイと思うし、いつもオフクロの笑顔とサクラを一緒に撮るようにしている。

人間いつかは孤独になる

 人は、楽しい学生時代を過ごし、そして社会人となり、仕事が面白くなり、日々が充実していく。友人、知人も増え、人脈がどんどんふくらんでいくのもこの時期だ。とにかく20代~30代は楽しくてあっという間だ。オンもオフも充実し、生きている実感を得ることができる。そして結婚して家族が出来、子供が生まれる時、まさに人生で一番幸せな時を向かえる場合が多い。そして仕事も順調に行き、役職も上がっていき、部下も増えてくる。

 ただ、ある時、それは突然やってくる。「あれ?誰もいない」「今週末、俺だけヒマだ」「あ、俺には相談できる人っていないんだ・・・」という日が突然やってくる。子供は部活で忙しく、妻も子供にかかりっきり、部下を飲みに誘っても「今日はちょっと・・・」と断られる。
 
 とにかくプライベートでも会社でも、いずれは孤独になっていく。世の中の社長の方々、そして役員の方たちもきっと孤独である。日々、孤独と向き合って生きているのである。それは我々も同じである。人は最後には孤独になっていくのだ。

樹皮を撮る:初級編

 夏の写真撮影は、花火、夜景、水辺、街スナップ、旅行スナップ、アサガオ、ひまわりが定番である。ただ、いずれ人間は孤独になるのである。その時のために私は「樹皮を撮る」ことをおすすめしたい。


樹皮である。
非常に地味だ。
だが味がある。
この明暗差を意識して撮って行きたい。



自分の名前をアピールしている樹皮である。
そうか「いちょう」なんだな、「いちょう科」なんだな・・・
ただそれだけである。
樹皮も孤独なのだ。



もちろん春にはこんな胴咲きのサクラが撮れる。
今年の春も胴咲きのサクラばかり撮っていた。
樹皮を中心に撮るならアンダー気味で撮る必要があるが、サクラはオーバーで撮りたい。
そんな葛藤が常にある。


樹皮を撮る:中級編


エロイ。文句なしである。
さすが中級編である。確実にエロイ。



なんとも言えない妖艶さがある。
エロさを通り越した何かがそこにある。



これはもう芸術である。
この樹木、樹皮、そしてリーフ・・・
これを見つけた俺は何も言葉に出来ず、ひたすらシャッターを切り続けた。
そして涙が溢れだしてきた。


樹皮を撮る:上級編


太くて、デカイ。
上級編はこのレベルが続く。
無理な方は今すぐ退場されたほうが身のためである。



エロさを通り越した風光明媚さ。
まさにそびえ立つ特上品である。
ジョンレノンもイマジンの中で歌っていた。
「地面の下に地獄なんて無い、僕たちの上にはただ空があるだけだ」と。



何なんだこれは!
こんな樹木、樹皮があっていいのか!
でも僕たちはこの夏、出会ってしまった。
ジョンレノンもイマジンの中で歌っていた。
「いつかあなたも仲間になって、きっと世界はひとつになるんだ」と。


おわりに


人間いつかは孤独になる。
もちろん、街スナップ、旅行スナップ、花火、夜景、水辺を撮るのは楽しい。でも今こそ樹皮を撮りたい。
人間いつかは孤独になるのだから。



夏の写真2013〈ひと夏の思い出をブログに残そう〉


以上


樹皮ハンドブック

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