「みやさん(僕の事)って猫とか犬の写真って撮らないですよね」
最近たまに聞かれる。
基本的に僕はポートレート、風景、花を撮るのが好きで、あとは旅フォト、街フォト、居酒屋フォトが中心。よって猫や犬は撮らない。もちろん動物園に行ったらハシャぎながら動物を撮るし、奇跡のショットを狙うこともある。でも猫や犬は撮らない。
以前僕が書いた上記動物園での撮影記事の冒頭にその理由っぽい事がもっともらしく書いてあるのだけど、実際は猫や犬にあまり興味がないだけである。とはいうもののネットでは猫の写真が毎日のようにアップされ、シェアされ続け、アプリの「ねこあつめ」が大ブームという現実もある。Facebookでは「ねこあつめ」のスクリーンショットでフィードが溢れ本当に辟易する。
つまり友人や酒飲み仲間に「猫とか犬の写真って撮らないんですね」なんて聞かれるのが一番困るし、正直ほんと聞かないでほしい。そっとしておいて欲しい。もし僕が「興味ないんですよ」なんて言ったとしたら、その場の空気が怖い。想像するだけで恐ろしい。「興味ないんですよ」から進展して「特に好きじゃないんです」なんて言ったとしたら果たしてどうなるのか。ほとんど人非人である。もちろん「どうしてですか?」と来るのは当然の流れで、そうしたら上の記事冒頭の「脱腸の話」を永遠とすることになる。
でも僕があまり動物に興味を示せなくなった本当の理由は、子供の頃に可愛いかったワンちゃんの脱腸のせいなのだろうか?本当にそうなのだろうか?と問い詰められるとよくわからない。ただ「なんとなく興味が無い」「なんとなく特別好きじゃない」というのが本当の理由なのかもしれない。
とにかく猫や犬を愛する人たちは多い。本当にたくさんいると感じる。でもついにというか、とうとうというか「私 "猫"って苦手なんですよね」という人に出会った。僕は心の中でガッツポーズをして「えーそうなんだー」なんていう決まりきったリアクションをしながら「どうしてなの?」なんていう一番聞いてはいけない問いかけまでしてしまったのだ。でもその人は「猫はなんかダメなのよね。犬は好きだけど。」という返しがきた。そうなんだ。やはり普通の人は猫か犬、どちらかは好きなんだ、それが普通なんだ、と思った。また寂しくなった。
そういえば以前僕は「納豆」が苦手だったのだけど、自分キャンペーンをはってひたすら納豆を食べ続けた時があった。そうしたら今では納豆が大好きになるまでになった。もしかしたらこれと同じでいけないだろうか。とにかく猫や犬に向けてシャッターを切りまくる。興味が無くても切りまくる。撮って撮ってSNSにアップする。このブログにも記事としてアップし猫ちゃんカテゴリーも作る。そうしたら徐々に愛着が生まれてくるのかもしれない。
でもどこに行けば猫がいるのか。猫カフェ?マジメに?...僕が行くの?
なんとなく、こんなことまでして好きにならなくてもいいような気がしてきた。いまでも決して嫌いな訳じゃない。本当に興味がないだけなんです...(この記事の意味と価値を否定するどうでもいい結論)