富久娘酒造が純米酒に醸造アルコール混入 完全に不当表示
- http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131112/k10015980051000.html
- http://www.sponichi.co.jp/society/news/2013/11/12/kiji/K20131112006997370.html
- http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/201311/0006490256.shtml
富久娘酒造 純米酒と虚偽表示
神戸市灘区にある酒造会社「富久娘酒造」が、醸造アルコールを含む酒を「純米酒」とするなど、一升瓶に換算して少なくとも25万本以上について虚偽の表示をして販売していたことが分かりました。
会社では、該当する商品を自主回収するとしています。
神戸市灘区の「富久娘酒造」によりますと、虚偽の表示をしていたのは合わせて49の商品で、醸造アルコールを含む酒を「純米酒」と表示したり、条件に満たない酒を「吟醸酒」としたりして販売していたということです。
先月21日に大阪国税局から指摘があり、社内で調査したところ明らかになったということで、会社によりますと、虚偽の表示が確認できたのはことし1月から10月にかけて製造した酒で、一升瓶に換算すると25万本分に当たるということです。
会社では、該当する商品をすべて自主回収するとしています。
泣けてきます。
このブログでは最近人気があまり無い日本酒を取り上げて、多少なりともその魅力をお伝えしてきたと思うのですが、これはひどい、悪質です。そして日本酒好きからすると
本当にがっかり!
です。
まず醸造アルコールを使用すること自体は問題ないんです。「普通酒」であれば、原材料は、米、米麹、醸造アルコールですし、そういう安い酒なんだな、と認識して飲むわけです。安酒場においてコップ酒で飲むアル添(醸造アルコール添加)の普通酒は燗で飲むことでなんだかとっても美味しくなりますし、接待で疲れた夜はひとり地元の酒場で安酒を飲むとホッとします。
今回富久娘酒造がやってしまった悪質な件は、純米酒に醸造アルコールを混ぜたり、吟醸酒の原料に規格外の米を使用したりしていたことなんです。こういう酒造が日本酒のイメージを低下させ、日本酒嫌いを作り出し、まじめに誠実に取り組んでいる蔵を衰退に追い込んでいるんだとしたら本当に許せない。
アル添自体は酒質が安定しますし、味もすっきりとし、劣化しにくくなる・・・と言われています。そして吟醸酒にアルコールを添加することで香りもよくなると言われています・・・おそらく。でも中には醸造アルコールを過度に使用して安い酒を大量に製造するという悪習も一部ある訳で、それを「純米酒」として表記されちゃあもう
本当にひどい!
なんか悲しくなりますね。虚偽や偽装は日本の文化・・・なんて恥ずかしくて泣きたくなります。
酒造として絶対にやってはいけないことをしたという認識が富久娘酒造にはあるのでしょうか。まさか誤表記だから特に問題ないとか・・・?
小島社長は「通常では考えられないことだが、製造の現場に任せており、チェック機能が働いていなかった」と説明。自身や管理職は、国税局の調査で判明するまで知らなかったとした。
えっ・・・
社長「現場の判断」
もう本当にダメだ・・・。
私たちの対策としては・・・「安い純米酒は怪しいと思え」んーー、「偽装は日本の伝統だからあきらめる」んーー、「安くて美味しいアル添の酒を見つける」・・・まぁこれぐらいか・・・(悲)(哀)