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最初の1杯は日本酒で、という乾杯条例を24自治体が制定。でもビールはゴクゴク飲めて、つまみが大ざっぱでいいからこそ1杯めに飲むのです。

乾杯条例の制定

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 飲み屋で最初の1杯はビール、というのは定番ですが、京都や広島など24の自治体が『最初の1杯は日本酒』という乾杯条例を制定しました。


 もちろん反対意見も多いわけで、「何で乾杯するかは個人の自由」「酒を飲めない市民もおり、条例で勧めるのはなじまない」というのは至極当然のことです。私が気になるのは消費量が落ち込む日本酒に対して、この条例を制定し地元の酒造産業に目を向けてもらうという短絡的な考えです。ウイスキーがハイボールによって息を吹き返したように、日本酒の販売努力、営業努力が足りないと思うんですよね。

日本酒の飲み方を変える

 私は日本酒好きなので、確かに地産地消は大切だと思ってます。でもそれを条例制定すればなんとかなるという安易な行動をするから、反発を招く事態になっているのでしょう。

 まず日本酒の飲み方を変える。ロックで飲んだり、ソーダで割る飲み方の提示。そして日本酒は翌日残るという伝説を払拭するために、日本酒は白湯と一緒に飲もうという提案。そして吟醸酒や純米酒本来の魅力を伝えたり、まず今すぐにでもやらなければいけない事はたくさんあると思うのです。

ビールの特徴とは何か

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 それと何故最初にビールを飲むかというのが分かっていない。まず夏は暑い。今は10月だけど暑い。そうすると喉が乾く。まずこの乾きが重要。そしてここが一番大切なのですが、喉が乾いている時にビールはゴクゴク飲めるから最高に美味しいのです。このゴクゴクと喉に流し込める快感があるからこそビールを飲むのです。やはりビールの魅力を分析して、日本酒で乾杯するというのは、どういうことなのかを考えないといけませんよね。

 あとビールの魅力として、つまみが適当でいい、というのがあります。「じゃあね、生と、ポテサラ、あとハムカツで」こんな注文の仕方が普通です。ようは大ざっぱであり、基本的に油っこくて塩分があるものが1品でもあればいいのです。

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ビールに合うつまみ夏はビールをグビグビ飲みます。でも意外とビールに合うおつまみは1年中そんなには変わりはありません。夏は冷製もののつまみが美味しいですが、ビール...

 以前こんな記事を書きましたが、敢えてランキングすれば、ということで、基本的には思いついたものを注文するのがビールのつまみです。

日本酒の肴

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 ただ日本酒の肴、つまみは、真剣に検討します。じっくりと、かなり細かく悩み、そして熟考するのです。まずは魚だとしたら、なんの魚か、刺身か焼き魚か煮魚か。そして刺身にしたら焼きものはどうするか、どういう順番で注文するか・・・・。この詳細な検討過程が日本酒の醍醐味です。

 ですので最初の1杯を日本酒にする条例を制定するのであれば、喉の乾きを満たし、且つゴクゴク飲めて、酒に合ったおつまみが出る、そして翌日も残らない、という課題をクリアする・・・となるとなかなか難しいですよね。(難しいから条例なのかもしれませんね)

 でもこれからの季節、寒いときには「じゃあね・・えーと・・・熱燗とおでん、大根と昆布と豆腐」という、冬ならではの注文の仕方にチャレンジして、最初から日本酒の熱燗からスタートするのも悪くありません。僕は毎年寒い日はそんな感じです。


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