眠庵(ねむりあん)
少し無理矢理かもしれませんが、クリスマスイブは蕎麦屋で日本酒を愉しむのが好きです。まぁいつでも蕎麦屋で飲むのは楽しいのですが、蕎麦屋はお蕎麦が旨いだけでは物足りなくて、私は酒肴が楽しめる蕎麦屋がやっぱり好きです。
今年は神田の「眠庵」のカウンター席でイブを過ごすことが出来ました。 お店の案内によると眠庵は神田須田町にある、酒・蕎麦・豆腐のお店です。「酒」が「蕎麦」より前に来ているのです。
この石畳・回廊に気づかないとお店にはたどり着けません。そしてここを進んで行ったとしても誰も住んでいなそうな古民家が登場するため、重厚なドアノブをひねることにかなりの緊張を要します。そして靴を脱ぎます。どんな蕎麦屋だ(笑)
酒肴
今日もリコー GR を持参しました。今年は当ブログでも「居酒屋写真は露出補正+0.7で寄る!」なんて書いてきましたが、この日はまったく逆にアンダー気味(-0.3~-0.7)で撮影してみることにしました。
まずはおつまみを注文。牛肉と大根のバーボン煮です。いつも居酒屋おがわで牛とトマトのビール煮を頂いているため、【AとBのC酒煮】は無条件で注文します。店内はとにかく暗いのですが、そこで敢えての露出補正 -0.7 EV です。暗い。
たたみいわしです。おつまみの量は全体的に少なめですが、これは完全に酒飲み用です。やっぱり日本酒飲みながら肴をチビチビとつまんでも、最後に蕎麦を食べられるように・・・という配慮だと理解してます。
絞りf/2.8、ISO3200、-0.7EV ですがシャッタースピードが1/13なんで手ぶれ補正が無い&酔ってるためこれが限界です。
出汁巻き玉子です。「混雑時はお時間が掛かります」とメニューに敢えての記載なので、これは絶対注文しなければいけない一品なのでしょう。
シャッタースピード 1/10 です。完全に限界です。というか何故RICOH GRはピントが合いにくいのでしょうかね。ほんとマクロで暗めのところではピントが合いません。
ピントが合わずイライラしてくると、酔ってることもあり、もうどこにピンが来てるのかまったく分からないままシャッターを切ってしまいます。二人飲みの時はサクッと撮らないといけないのに・・・。
日本酒は1合でコップ酒。この眠庵はお酒は安いですね。そしてお酒はざっとみたところ静岡の酒オンリーで20種類ぐらいがラインアップ。安いのは400円台で高くても840円。まず私は「志太泉 純米吟醸 しぼりたて 無濾過 おりがらみ」を頂きました。新酒ですがおりを残して瓶詰めした若干うすにごりタイプで、若いなりにもキレがあり吟醸香の上品な香りと風味でクイクイいってしまいます。シアワセ。
酒は他にも「初亀 荒ばしり 本醸造 生酒」、「正雪 にごり酒(活性生原酒)」、「臥龍梅 純米吟醸しぼりたて(生・五百万石)」、「若竹 鬼乙女 幸 特別純米酒」、「白隠正宗 駿東山田錦 純米生原酒」等、とにかく静岡押し。
自家製からすみ。小さめですが、4枚で630円なら毎回注文してしまう感じです。相変わらず -0.7EV での撮影です。
肉豆腐煮だったかな。-0.3 EV です。おそらく学生さんなら3秒ぐらいで食べてしまえる量ですが(汗)酒のつまみであれば丁度良いのです。
自家製梅くらげ。基本的におつまみはすぐに出てきます。今日はお兄さんお二人でしたが、ラフな格好なのに無駄な動きがまったくない仕事っぷりは実に見事です。
お酒は2杯目が正雪(しょうせつ)純米吟醸 別撰 山影純悦、そして3合目が磯自慢の本醸造を頂きました。気持ちよく酔ってます~。写真はさすがに暗いか。
もりそば
そしていよいよ蕎麦です。品書きには、もり、二種もり、そばがき、のみですので、ここは迷わずもりそばでしょう。
薬味はワサビと大根おろし。ネギはありません。
ざるの上に産地の異なる蕎麦を盛って頂きました。更科と田舎とかではなく、産地のみの違いで麺は細打ち。長さがあるのがとてもよく、手繰りやすい蕎麦は旨さも確実にかわってきます。これは旨いです。蕎麦の香り、そしてのど越しもよく、〆としてとても美味しく頂きました。