夏には「そうめん」を食べる
夏にしか食べない、そして家でしか食べない、それは「素麺」と書いて「そうめん」。
子供の頃ってあまり季節ごとに食べたいものが変わらなかったと思うのですが、この年になると今はもう夏だからこれを食べたい、今日はムシムシするからこれを食べるしかない、今これを食べないという選択肢は絶対にあり得ない、だからこれを食べるのである、という必然と不可避と宿命を主張しながら食べるものを決めていく毎日です。文字にするととても面倒くさい感じがしますが、特に夏と冬はどうしても今食べたいものを食べる、そんな感じがします。
私は蕎麦好きですので、そうめんには目もくれず蕎麦のみを食べてきたのですが、これは子供の頃、夏休みの昼ごはんが、ほぼ母親による手抜き料理の「そうめん」だったというのがトラウマになっていると確信しています。またそうめん?また?またなの?毎年繰り返されるその思いがそうめんを遠のけてしまったんだと思います。
ただ年を取るにつれ、母は決して手抜きでそうめんを作っていたのではなかったんだ、母自身が暑い夏の昼にそうめんを心底食べたかったんだ、と自分が想い出の中の母親の年齢になった今、わかるようになった気がします。
母はまだまだ元気ですが、今日は母が決して作ってくれなかった天ぷらと一緒に頂きました。
今週のお題特別編「はてなブログ フォトコンテスト 2015夏」
夏の想い出