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辛口の酒、ください!と言うと、なかなか好みの酒にたどり着けない

dancyuという雑誌の2013年3月号の特集「新しい日本酒の教科書」は、居酒屋仲間でもかなり話題になった号です。

巻頭の「銘酒の系譜・日本酒年表」や「日本酒蔵探訪」は定番という感じもしますが、「注目の若手蔵」「日本酒と肉つまみ」「冷たい日本酒のおいしい愉しみ方」「酒米最前線 そんな雄町に魅せられて」と読ませるページもあり、取材も記事も気合が入っていました。

 

 中でも『 脱「辛口の酒ください!」のススメBOOK 』という中綴じ冊子は、特に日本酒をおいている居酒屋では、そうそう、と思わず膝を打つ店主も多かったのではないかと思います。 


 この特集は「辛口の酒、ください!」と言うのはやめましょう・・・という提案なんです。なので、『"脱"「辛口の酒ください!」』という訳です。ちなみに「脱・辛口」ではないとも強調しています。

実はこの「辛口の酒、ください」というフレーズは、お店の人をいささかがっかりさせる注文方法ということで、「ためしてガッテン」のディレクターと一緒に研究するという、なんともコアな企画です。

 

 では、どうして「辛口の酒、ください!」をやめよう、という提案をするかというと「好みの酒にたどり着けないから」ということが書かれています。


 確かに本文中でも触れられているとおり、「辛口」という言葉だけでは幅が広すぎますし、本当に辛いだけのお酒が美味しいとは限らないということもあります。そもそも日本酒はお米を糖化して造るものなので、糖分があっても食べ物の甘さとは違う、というのが提供サイドの思いみたいですね。


 特集は「ためしてガッテン」風に各種実験を行なっています。日本酒度が高いほど本当に辛いのかどうか、辛口の酒で有名な「菊正宗 上撰・本醸造」はみんな辛く感じるのか、などなど。


そして、この特集の結論ですが、甘い、辛いと言うよりは、「重い」「軽い」を言ったほうが、好みのお酒にたどり着けるということです。でも、甘辛よりはズレが少ないだけですので、もう少し言葉を付け加えた方がいいですよね。


 そこで私のたのみかたですが、 

 「この料理に合う、しっかりした重めのお酒って何がいいですか?」 

 私はほとんどこれです。やっぱり「この料理に合う」は言ったほうがいいと思うんですよね。他には「味のある酒」という表現も伝わりやすいと思います。 


 あとたまには軽めも飲みたくなりますので、そういう時は 

 「この料理に合う、味のスッキリした辛口のお酒って何がいいですか?」

 と、一応「辛口」と言ってみるものの、多少アレンジを加えると、結構美味しいお酒に出会える時が多いです。 


 でも面倒だったら「この料理に合うお酒」ということで選んでもらうのが、店主さんのテンションもあがると思いますので、いいんじゃないかなぁと思います。 


それと飲んだ後の一言は、以下の記事をご参照下さい。

日本酒を飲んだあとの鉄板コメント・感想 30パターン - Rocketboy Digital


ということで、これからも気持ちのいい日本酒呑みライフを楽しみましょう〜!写真は浦和の「料理・酒 おがわ」での撮影です。 


 こちらからは以上になります。


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