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太田和彦さん流「居酒屋五カ条」から学ぶ「居酒屋学」

太田和彦さんといえばグラフィックデザイナーであり、居酒屋探訪家であります。私も太田さんウォッチャーでありまして、数々の著作本や居酒屋紀行番組等を追いかけております。

1990年に「居酒屋大全」を上梓された後、「精選東京の居酒屋」、「ニッポン居酒屋放浪記」、「日本の居酒屋をゆく 疾風篇」、「日本の居酒屋をゆく 望郷篇」そして「居酒屋の流儀」と次々に居酒屋関連の本を出版されています。そして1999年には旅チャンネル「全国居酒屋紀行」が始まり、「太田和彦の日本百名居酒屋」はシリーズとして10年以上も続き、これは後発の居酒屋探訪番組へのベースとなっています。

太田和彦の日本百名居酒屋 - 紀行|旅チャンネル

その太田和彦さんの著作の中でも、ちょっと変わったテイストの本を紹介します。


オータ教授の居酒屋ゼミナール―そうだったのか、居酒屋

オータ教授の居酒屋ゼミナール―そうだったのか、居酒屋

帯には「居酒屋学の大家が語る五カ条九講義で45店の名店をガイド」と書かれており、著者の太田和彦さんの分身とおも思われる(というかご本人そのものですが)「居酒屋大学」の「オータ教授」が、オータゼミの受講生、ヨウコさん、タケシくん、アヤちゃんに居酒屋学五カ条を教えこんでいくという、今までの太田さん著作本とはカラーの異なるオモシロ本です。

前書きからしてして太田流爆発であり、

昨今の若者たちは酒を飲まなくなったというが、私に言わせれば、飲まないのではなく、酒の飲み方を知らないのだ。(中略)ガヤガヤ騒ぐだけで肴もろくに味わわない。かと思えば、ネットで探した老舗に押しかけ、飲んだこともないクセに「ここの日本酒はねぇ」などと通ぶっている。
実にけしからん!

と、いきなり攻める、吠える(笑)ただ、このトーンから入ると、二十代、三十代の方は、いきなりドン引きして、抵抗しちゃうおそれもあるという諸刃の剣。

残念ながら、今の二十代、三十代の多くが、そうした居酒屋の愉しみ方をわきまえていないように思う。この「居酒屋大学」は、若者たちに正しい「居酒屋学」を知らしめていくための最高学府である。自分の愉しみの場として、よい居酒屋の一つや二つは知っていて、きれいに飲んできれいに帰る。学生たちには、私の講義を通じ、そんな一人前の大人になってもらいたいと思う。

うんうん。「きれいに飲んで、きれいに帰る」これは私もそう思います。からんだり、お説教、泥酔、酒の強要とか、本当にみっともないと思いますし、きれいに飲んで、長っ尻しないで、サクッと帰る、これは飲兵衛としては大切な事だと私は思っています。ということで、以下居酒屋五ヶ条になります。

居酒屋五カ条

第一条
自分たちだけで騒ぐな

確かに居酒屋は公共の場所ですから、大声を出したり、大騒ぎするのは控えるべきですよね。そもそも私は5人以上の宴会が結構苦手ですし、私が絶対に言わない言葉と決めたものに「イェ~!」があります(笑)居酒屋というのは、とにかく隣の人への気遣い、そして譲り合いが本当に大切だと思います。私はタバコの煙がとても苦手なので、隣の人が吸い始めると緊張します・・・。

居酒屋五カ条

第二条
注文は早く

確かに注文できない人っていますよね。食べたいものがわからないのか、逆にまわりに気を遣っているのか。これは以前の記事でも書いたように、自分の食べたいものをササッと注文し、足りなければ追加、ほんとそれだけのことなんですよね。

居酒屋で店主や板長さんが明らかに困惑するコトバ「どっちがオススメ?」「おまかせで!」 - Rocketboy Digital


居酒屋五カ条

第三条
食べ物を残すな

よくあるのがお皿に一切れ、一口残っている状態・・・これはよくありますよね。「これはどうぞ、僕はこっち食べますので」とか言ってさっさと終わらせた方がいいのは確かですし、一人飲みの場合は、基本きれいに片付けてから次の注文でしょうから、卓の上のお皿は多くても二皿ぐらいですよね。皿も卓の上も常にきれいにというのは同意です。

居酒屋五カ条

第四条
年長者を敬え

居酒屋という場は、仕事上の上下関係とは一切関係のない空間ですので、暗黙の年功序列はとても大切だと私も思います。そのお店には長年の常連がいて、その年長者たちが店の雰囲気を作ってきたのですから。

居酒屋五カ条

第五条
携帯電話禁止

これは耳が痛いです。私の場合、一人飲みの時は、最初はメニューを見たり、あと新聞や週刊誌を読むのがスタート段階、そしてお店の人や隣の人とお話して、ふと、特にやることが無くなった瞬間・・・そうなるとスマホ、スマホ、スマホですし、ご存知のようにデジカメで写真撮っちゃいますからね・・・もう何も言えません、スイマセン・・・。

飲む時は目の前の酒に専念する、
これが基本だ!

分かります、わかります・・・でも間が持たない時があるんですよね。なんとか今日は、目の前の酒に専念し、やることが無くなったら一番贅沢な時間の使い方かもしれない「ボーーー--」っとすることでこの教えを守ろうと思いました(汗)


この五ヶ条をベースに9つの講義が繰り広げられていきますが、読み物として軽いタッチで気軽に読めることもあり、まぁまぁ面白いです。お店や料理の写真もきれいに撮れてて、とても楽しめます。もし20台、30台の方で、「常連さんが多い老舗は敷居が高い」「どんな店に行けばいいのかわからない」と思っていて、ちょっと小難しい教授の指導に耐えられる方でしたら(笑)居酒屋での流儀が学べて、都内の名店も紹介されていますので、オススメ出来ます。章立てはこんな感じです。

オータ教授の居酒屋ゼミナール―そうだったのか、居酒屋


序章 オータ教授の居酒屋五ヵ条


第一講 ビールが一番
ビヤホールライオン銀座七丁目店/ビアライゼ '98/ホッペルポッペル/ホブゴブリン六本木店/ゲルマニア
※教授の「居酒屋豆知識」 その1 「ビールの分類」


第二講 日本酒を味わう
神田 新八/笹吟/萬屋 おかげさん/居酒屋 鼎/こなから
※教授の「居酒屋豆知識」 その2 「日本酒の分類」


第三講 肴を注文
三州屋/山利喜/第二力酒造/酒処 吉本/両花


第四講 愉快に飲む
藤八/池林房/まるしげ夢葉家/味とめ/まるます家


第五講 大衆酒場に浸る
千住の永見/斎藤酒場/三四郎/魚三酒場/三祐酒場
※教授の「居酒屋豆知識」 その3 「酎ハイの発祥」


第六講 彼女と飲む
銀魚/居酒屋おふろ/酒房 高井/件/居酒屋やまちゃん


第七講 男は(女も)立ち飲み
いせや総本店/日本再生酒場/酒喰洲/ティオ・ダンジョウ・バル/立ち呑み活力魚金
※教授の「居酒屋豆知識」 その4 「部位の名称」


第八講 穴場の名店
玉椿/御代家/ゑびす/阿川/あて


第九講 大人の居酒屋
赤津加/みますや/岩手屋/升本/ふくべ


修了試験/課題店・自習店 居酒屋リスト/居酒屋MAP


それでは、本日は以上になります。

(↓この「男と女の居酒屋作法」というのも、またお節介爆発で面白いです(笑))


男と女の居酒屋作法

男と女の居酒屋作法

超・居酒屋入門 (新潮文庫)

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